第4回取材旅行 その2
渡航国 ドイツ
訪れた街 フランクフルト ヴュルツブルグ
期 間

2012年6月29日(土) 〜 2012年7月1日(月)

言 語 ドイツ語 (英語もよく通じました)
通 貨 ユーロ
航空会社 タイ航空
アクセスルート 移動 コペンハーゲン中央駅 →12時間20分→ フランクフルト中央駅
  復路 フランクフルト フランクフルト国際空港 →10時間20分→ タイ スワンナブーム国際空港 →6時間10分→ 成田空港
泊まった宿 フランクフルト Leonardo Hotel

デンマークのコペンハーゲンで取材を終えた僕たちは国際夜行列車でドイツのフランクフルトへ。 ここでの滞在はたった3,5日しかありません。目的は現地の友人に会うことと、ともこが修業時代にドイツ料理レストランで学んだ料理の再確認。 ゆっくりはしていられないのですよ。ところが僕が少々風邪気味で。大丈夫かしらん?

朝6時40分。列車は予定通りフランクフルト中央駅に到着。 僕たちも寝坊せずに下車しました。 もし寝過ごしたら? 終点はスイスのバーゼルですので、最悪はそこまで行ってしまったかもしれません。 シェンゲン協定の加盟国間では入出国審査もありませんからね。 国際列車での途中下車は要注意です。

早朝にもかかわらず、いい感じの軽飲食店がたくさん営業していました。取り敢えず目覚ましのコーヒーを一杯。

さて、駅を後にして東に進み、 目指すはレ―マー広場。しかし、その前にドイツで最初の食事となるのは・・・

これ!カリーブルスト!!
ジューシーなブラットブルストにケチャップをドバっとかけ、 カレーパウダーをまぶしたベルリン生まれのファーストフード。 これがみょ〜に合って美味い!
早朝のまだ人気の少ないレ―マー広場。まるで幕が上がる前の舞台のよう。
軽く腹ごしらえをしたら目指すのはクライン・マルクト・ハレ市場。 まだちょっと時間が早いけど・・・

あ、良かった!もう開いていました。
僕たちが旅先で最初に訪れる場所が市場。 ここがその国の文化に触れる一番手っ取り早いところだからです。 フランスの美食家ブリア・サバランの言葉でこんなのがありましたね、 「あなたが普段何を食べているか言って下さい。そうしたら私はあなたがどんな人か当てて見せましょう」 その通りだと僕は思います。

コペンハーゲンもそうでしたけど、ヨーロッパの市場はきれいですね。 アジアのような雑然とした感じはなく、臭いもきつくない。 旅人の入門編にはいいかも。さて、それでは一回りしてみましょうか。

チーズやハム、ソーセージが好きな人にはたまりません。 どれも美味しそう! 取材中でなければ買って帰って、宿で食べてしまうのですが・・・残念!スィーツもこんな量り売りの店が。

フルーツはベリー系が豊富です。
季節がらキノコもフィファリング(アンズ茸)をはじめ、さまざまな種類が盛りだくさん。 ん〜、これで作ったソースは絶品なんですよ!

ぶらぶら歩いているうちに、ほどなくマイン川へ出ました。
朝日が美しい。

ちょっと早いランチはオープンテラスのレストランで。
これはフランクフルターソーセージ。

2品目がレバーケーゼ。ドイツ風のミートローフです。
ドイツ料理は洒落た名前ものが多く、これもその1例。 単純に和訳すると肝臓とチーズなのですけど、 この料理はそれ「以外」のものなら何でも入れて作ったことから命名されたのだそうで。 つまりレバーもチーズも使っていません。 こう云うセンス、僕は好きですね。

食後にシュテーデル美術館を目指してシャウマインカイ通りを歩いていたら、 運よく蚤の市がやっていました。怪しげなものがいっぱい。掘り出し物はあるかな?

蚤の市には付きものの屋台。ここでも美味しそうなブラットブルストがじゅうじゅう焼かれていました。

おいおい、また食べるんですか?

夜はちょっと落ち着いた地下のレストランへ。

店内はかなり広く、とてもいい感じです。まだ時間が早い所為か空いていますね。

前菜はマウルタッシェ。
イタリアのラビオリがドイツ南部のシュヴァーベン地方に伝わって生まれた料理。 卵入りの生地に挽肉とホウレンソウを包んで焼いた、いわばドイツ版のギョウザです。 これはととら亭で2010年に取り上げた、世界のギョウザ特集でご紹介しましたね。

主菜はザワーブラーテン。
元々は酢を使って馬肉を柔らかく煮込んだ濃厚なシチューでしたが、 今は殆どビーフのモモ肉で作られます。 赤ワインの風味が香る贅沢な逸品。

デザートはやはりこれでしょう。
アップルステュルードルのアイスクリーム添え。 以前、オーストリアのウィーンで食べたものと同じ美味しさでした。

翌日は現地の友人たちとマイン川の畔にある古い大学の街ヴュルツブルグへ。 ワインの名産地フランケン地方の中心部ですが、 フランクフルトのように近代的なビルが立ち並んでいる訳ではなく、 古い街並みが楽しめます。

マイン川に架かるアルテマイン橋を渡り、中心部の大聖堂へ。

街を見下ろすマリエンベルク要塞の東側の斜面は一面のブドウ畑。

フランケンワインの白と言えば、リースリングかシルヴァーナ。 どっちだろう?ちょいと失敬して味見をすると、瑞々しい香りが口いっぱいに広がりました。 帰りに辛口の白ワインを買って帰らなくちゃ。

夕方フランクイフルトに戻り、食事はタヴァーン(居酒屋)へ。

前菜はHandkase mit Musik。
直訳すると「手作りチーズと音楽」。 このセンス、分かります? ハンドケーゼは字義通り、フランクフルト地方の手で形成したチーズのこと。 で、何が「音楽」なのか? 上に乗っているのはオニオンスライスなんですけどね、 ドイツではこれを食べると、胃腸の調子が良くなると言われていまして。 特に腸の動きが活発になると・・・「おっと失礼!」 で、「音楽」な訳ですよ。 ちなみに先にご紹介した屋台料理のカリーブルスト。 通常はレストランで提供しない料理なので、 ベルリンのレストラン、テオドール・トゥーハーレストランでは、 こう云って注文するそうです。 「Literarische mit Curry bitte!(文学とカレーを下さい!)趣味だなぁ、こういうの。」

次なるは、これまたマニアックな料理のシュペッツレ。
まぁ、何てことはない、ドイツ風卵麺のパスタなんですけどね。 見かけはこの通り。ととら亭でデビュー当時に出したら、
「こ、これは何ですか?」 お客さまは明らかに「失敗作」を出されたとお考えの様子。 でも、これでいいのです。 味は美味しいですよ。
これもフランクフルト名物。その名も「フランクフルターグリーンソース」。 ディルを中心としたハーブにケッパーやマスタードを加えた香り豊かな冷たいソースです。 ドイツ人の友人に訊くと、この料理は夏の定番だとか。 野菜や卵、シーフードと一緒に頂きます。 日本の場合、ソースは主役を引き立てる完全に脇役の調味料であり、 主役になることはけしてありませんが、欧米でのソースの地位はずっと高いものなのですね。

これもフランクフルト名物のフランクフルターリップヒェン。 ポークリブを塩で漬け込み、旨みを凝縮させてから、柔らかく茹で上げます。 ザワークラウトとの相性も抜群。有名なアイスヴァインとはまた一味違った美味しさ。


最後の一品はお店のスペシャリテからポークメダリヨンのチーズ焼き。やっぱりドイツはポークが美味しいですね。脇役ですが、付け合わせのポテトも様々なバージョンがあり、これは一口サイズのクロケット。ビールが進みます。

最後は今回の旅で仕入れたものをいくつかご紹介しましょう。 免税品店などに無縁の僕らが買い物をする場所は、 主に日常品の市場や蚤の市など。今回もいろいろ収穫がありました。 国旗とお酒はお約束です。その他にお店でかけるCD。コペンハーゲンでは、いいJAZZのCDが沢山ありましたからね。それでは早速ディナータイムにかけてみましょうか。

See you on the next trip!!

 

取材の結果はこちらをご覧下さい。→ ドイツ料理特集

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