<<アンコールメニュー 第53回>>

梅の花が散って桃の花が咲き、東京はすっかり春の入り口です。
外に出れば気持ちのいい風が吹いているじゃないですか。
それでは春の花を愛でに散歩でも・・・
と行きたいものの、こうスギ花粉が飛びまくっていてはどこにも行けない!
とお嘆きの皆さまに再度ご紹介いたします。
花粉症に効く(であろう)ヨーグルトソースを添えたブルガリアのカツレツです。
 
 ブルガリア ソフィア風 シュニッツェア

                            1500円

カツレツは日本のソウルフードのひとつですが、もちろん純粋な和食ではなく、
明治時代にフランスから伝わったコトレット(cotelette)を、その祖としています。
しかし世界各地に散在する現地版カツレツを遡ると、辿り着くのは、
北イタリアのコトレッタ アラ ミラネーゼ(Cotoletta alla milanese)、所謂ミラノ風カツレツだそうで。
思い起こせば、中南米にはこの名前の後半、ミラネーザ(milanesa)が伝わり、
ととら亭でもサルサを添えて食べるメキシコ料理のひとつとしてご紹介したことがありました。

アレクサンドル
ネフスキー大聖堂

 

ソフィアのローカル食堂で

不思議なのは、この料理が発祥地の北イタリアから隣国のオーストリアに伝わった時、
語音に共通性のないシュニッツェル(Schnitzel)と呼ばれるようになったことです。
2013年に訪れたブルガリアでは、この流れの延長で、
シュニッツェア(Шнuцеа)とメニューに載っていました。
ところがこのシュニッツェア、数あるカツレツの中でも異色の存在でして、
チキンの挽肉にスパイスを混ぜ、卵液を付けて焼き上げたピカタのようなもの。
これにピクルス入りのヨーグルトソースを添えて、さっぱり頂きます。

 

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