<< 旅のスタイル 国内編 >>

 

添乗員付きツアー、スケルトンツアー(交通手段と宿のみ手配)、
そして個人旅行。

旅といっても人の数だけ様々な種類があり、
それぞれがその旅人にとってベストな方法です。

そこで旅の食堂ととら亭のスタイルとは?
ここでは僕の国内スタイルを紹介しましょう。

もともと僕とともこは出会う前から旅人でした。
彼女は電車や自動車、僕はバイクで国内を旅していたのです。
期間は1泊の小旅行から1ヶ月以上の長旅とさまざま。

バイク乗り、ライダーの旅は気ままです。
期間と最終目的地、もしくは方向だけ決めて出発。
当日にどこまで行けるかは天気と気分次第。
北は北海道の礼文島、南は西表島まで、
国内は一部の離島を除いていろいろ回りました。

相棒は26リットルのガソリンタンクと、
ふたつのトランクをもつ大型のオフローダー。
400km以上無給油で走り、キャンプや登山道具を積み込めます。

高速道路を殆ど使わず、一般道、それも幹線より生活道路を走り、
ガイドブックには載っていないエリアへ地図を頼りに向かいます。
当然迷うこともしばしば。それもまたよし。

食事は、朝が農協か地元の個人商店でパンと牛乳を買い、
昼は街道沿いの安食堂、夜は宿の近くでのんびり。

宿は夕方辿り着いた街で安そうな所(3,000円前後)を探すか野宿。
キャンプ場を利用することもありますが、
地元の人に迷惑のかからない範囲で屋根つきのバス停で寝たり、
公園の外れでテントを張ったりしました。

宿はユースホステルなど、男女別相部屋のところをよく使いました。
ガイドブックにはない情報を得るには、安宿のホスト(管理人)の話や、
宿にある情報ノートがとても役に立ちます。
但しプライバシーはあまりないので、ひとりでゆっくり休みたい時には、
行商の方が使う木賃宿(簡単な自炊設備や洗濯機がある安宿)を探しました。

費用はガソリン代のかかる移動日で1日6千円前後。
移動しなければ4千円くらい。
キャンプだとそこから更に宿代が節約できます。

旅先ではプラスアルファの楽しみとして、自然環境なら山登り。
地方の山は鹿児島県の開聞岳や、礼文島の礼文岳、
愛媛県の石鎚山など、低くても楽しめる山が沢山あります。

南の島ではシュノーケリングも面白かったですね。
石垣島の米原ビーチで宝石のような魚たちに囲まれて泳いだのは、
忘れられない想い出です。

それから街中なら古本屋巡り。
古本といえば神保町が有名ですが、地方の古本屋は東京で品薄になり、
高値が付いている物が安く手に入ったりします。
収穫物を雨の日のテントの中でのんびり読むのは楽しかったですね。

ちなみに殆どの旅はソロでした。
ひとつ面白いお話があります。

旅先では同じような旅人とよく会いました。
僕と同じひとり旅、仲良しとの二人旅、にぎやかなグループ。
その中でひとり旅をした経験のある人にその感想を聞くと、
きっぱりとふたつに答えが分かれるのです。

ひとつは、「こんな寂しい旅はもうしたくない・・・」というもの。
それから「いいね、これこそ自由そのものだ!」。

みなさんは一人旅をしたことがありますか?
だとしたら、その感想はどちらでしょう?


 

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