<< ととら亭のととらとは >>

 

南米大陸のペルーとボリビアに広がるチチカカ湖。
そこには500年以上も前のプレインカ時代から、ウル族が住んでいます。
彼らの住居は浮島。
3軒から10軒ほどの住居が建つ小さな浮島の群島が彼らの街。

文字を持たず、また周辺のアイマラ族やケチュア族との混血が進んだ結果、
彼らの歴史はウル語と共に謎となってしまいましたが、
自衛手段のひとつとして、武装より、こうした生活形態を選んだと言われています。
しかし、それだけの「街」を作る建材は何だったのでしょう。
チチカカ湖の標高は富士山の山頂より34m高い3810m。
そんな高所に建築に適した木材は殆どありません。

そこで彼らが用いたのは湖畔に群生する葦。
それを束ねてブロックを作り、連結させて地面となる浮島を作ったのです。
家やボートも同じ。
こうして彼らの生活を足元から支えることとなった葦の名、それがトトラです。

語源は失われた言語のウル語かもしれません。
僕たちはその言葉を日本独自の文字、ひらがなで表現し、屋号としました。

 

Copyright 2010-2012 TOTORA-tei All Rights Reserved.